現代社会は、人間関係が希薄になっていると言われています。SNSの急速な発展に伴い、狭い社会集団の中で暮らすことを好む若者が増えているとも言われています。そのような若者はメンタル面に弱く、社会から遊離しやすく、結果としてコミュニケーション能力の低下を招くことに繋がります。 

 私たち山梨学院大学経営学部は、学生がそのような状況に陥ることのないように、「法学部・経営学部 修学支援室」を立ち上げました。そこは、教員が成績や授業の受け方から、個人的な悩みなど広く相談を受ける場所です。時には教員側から学生に連絡を取り、「修学支援室」に来てもらうように促します。成績不振に陥っている学生は、日常生活に問題がある場合が多いため、まずは「修学支援室」で教員と話をしてもらいます。 

 また、私たち経営学部は、学生一人一人の「違い」を個性として尊重していくことを理念としています。日本人学生でも留学生でも、病気や障害を持つ者でも、学生一人一人が伸び伸びとして、大学生活を楽しむことができる。そういう大学を目指すうえで、経営学部は3つのことを柱にして取り組んでいます。 

◆YGUでの大学生活が、自分の居場所と感じられるようなキャンパス作りを目指します。 

◆学生と誠実に向き合い、情熱と責任を持って、社会で活躍する人材を育てます。 

経営学部の学生と私たちの成長のために、現状に満足せず、新しい方法を追い求めます。 

 こういう信念で作られた場所の一つが「法学部・経営学部 修学支援室」です。学生が気軽に相談できる場所、教員や先輩、留学生と語り合える場所として、開設されました。学生に寄り添いながら、そして伴走しながら、学生一人一人が充実した学生時代を送れるように、各部署とも連携しながら、充実した学生サポートを行っています。私たち経営学部は、学生の主体性を育むと共に、学生が社会で活躍するために必要な力、とりわけ「人と関わる力」を身に着けてもらうことを目指しています。これは単に自分の意見を主張するという意味ではなく、多様な価値観を認め、他人の意見に耳を傾け、自分自身の価値観も見出していく。これは短期的に達成できるものではありません。一人一人の個性や特性を尊重し、私たちは、粘り強く学生に寄り添いながら、長い目で学生の成長を見守っていきます。 

経営学部 学部長

太郎良 留美


皆さん

 こんにちは。法学部長の金子 大です。

 学生の皆さん,学生生活を楽しく過ごしていますか。学生時代,悩みはつきものといわれますが,しかし少しでも不安・心配・悩みがあると,毎日の生活がままならないこともありますね。できるなら悩みがない方がいいかもしれません。そんな人たちの助けになろうとしているのが,修学支援室です。皆さんは例えば次のような不安や悩みをもっていませんか。

  • 4年間で卒業できるかどうか不安である。
  • そもそも卒業のための要件がよく分らない。
  • 4年生ですでに124単位修得していて,来る3月に卒業できると思っているが,しかしいくつかの科目グループから修得すべき単位数が間違いないかどうか等不安である。
  • どの科目を履修したらいいのか分らない。
  • 勉強のしかたがよく分らない。
  • 留年してしまったけれどどうしたらいいか。
  • 授業の欠席が多くなってしまい,出席しようにも出席しづらい。
  • 成績が芳しくないのだが,どうしたらいいか分らない。
  • 成績が芳しくないことを保護者になかなかいい出せない。
  • ゼミを履修したいのだが,なかなか一歩踏出せない。
  • 最近気分が滅入るばかりで何事もやる気が起きない。
  • 実は身体に不自由があって授業を受けづらいことがある。
  • 留学生だが,勉強がよく分らない。
  • 留学生で,日本語の能力が十分でない。
  • 留学生で,相談を日本語でしか受付けてもらえないのではないかと不安である(そんなことはありません。たとえば中国人スタッフが常駐しています)。
  • ・・・・・・・等々

 このような不安がありましたら,ぜひ修学支援室を訪ねてください。他の分野の悩みでも構いません。修学支援室で対応できそうにない場合には,他の部署を紹介します。僅かな不安・心配でも構いません。不安や悩みはまだ小さいうちに相談すると,早く解決する傾向にあります。傷は早めに手当てした方がいいのです。

 修学支援室は,皆さんがより実りある学生生活を送るための助けとなろうとしています。気さくなスタッフが待っていますので,遠慮なく訪ねてください。 

法学部 学部長

金子 大